マジカルバナナ(読者参加型)

この投稿は,iGEM・Synthetic biology(合成生物学)・Japan Advent Calendar 2022の7日目です.

はじめに

Merry Christmas!

24時間ぶりですね。お元気でしょうか。iGEM TokyoTechのばみやです。元々クリスマスイブに投稿する予定でしたが、先日の交流会でじゃんけんに負けたので連日投稿する運びとなりました。少しだけスケジュールがしんどいです。少しだけね。

先日の投稿をご覧になって頂いた方々はご存知かと思いますが、まあまあ陰鬱な投稿をしてしまいました。吐露せずにはいられなかったので後悔はないですが、まあまあお目汚しかなあと。ちょっとリカバリーしたいので、今日は明るく楽しい投稿をして、平均点での明るさを目指そうと思います(?)。

お手を拝借

やっぱりパーティーゲームをすれば明るく盛り上がれますよね。まあ無難にマジカルバナナでもしましょうか。皆さんもやりたいでしょうし(もうしばらくお付き合いください)。

ただ、ここはiGEM Japan CommunityのAdvent Calendar。普通に遊び始めたらもうなんでもありになってしまうので、題材はiGEMだったり、せめて生物学からは逸脱しない範囲の記述を心がけようと思いました。

そこで、マジカルバナナでなくマジカル"iGEM"でやりましょうか。そうすればiGEM Japan Communityにふさわしい投稿になってくれることと思います。解決解決(もうしばらくお付き合いください)。

ではいきましょうか。皆様も是非手拍子をしながら続きを予想してください。

♫マジカルiGEM♫      

♫iGEMといったら合成生物学♫


♫合成生物学といったら生物学(包含関係)♫


♫生物学といったら生き物(?)♫


♫生き物といったら骨(部分集合)♫


♫骨といったら♫


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そうですね、骨格標本作りですね。皆様も同じ結果になったかなと思います(もうしばらくお付き合いください)。

上記の写真は歯を抜いたものなので不格好ですが、はめてあげるとかっこいい標本になります。

このイカした趣味は自発的なものではなく、弊チームの某メンバーに誘われたのを皮切りに乗り気なメンバー数人を巻き込んで始まりました。これが中々楽しいんですよ。骨って造形的にも綺麗ですし、なにより作ってる最中に愛着が湧いてくるんですね。皆様のお気に入りの部位は何でしょうか。私は脛と肩甲骨と足首です。

(様子を見せるのは気が引けるためイメージ図)

(様子を見せるのは気が引けるためイメージ図)

(様子を見せるのは気が引けるためイメージ図)

iGEMチームというコミュニティ

前述の通り、私はチームメンバーに誘われてこの趣味を始めました。これに限らず、例えば植物の展示や寄生虫博物館に行ったり、教科書の輪読をしたりなど、生物学徒の集うコミュニティの娯楽というものを享受することは多いです。私は、このコミュニティ自体にも大きな価値があると感じております。

弊学は入試で生物が使えないことや、理学部生物学科のような理論系の生物を扱う学科や医学部がないこと等から、生物学を心から志している学生というのはかなり少ないなと感じております。実際、寄生虫見にいったんだ~と言おうものならギョッとしたような顔をされますし、最近骨格標本作ってるんだ~などと漏らそうものなら指名手配犯と出くわしたような反応をされます。悲しいですね。

この悩みは私、並びに弊学に特有なものでもないのかなぁ、なんて勝手に予想しております。いやまあ、虫とか骨が好きな様子を見られて引かれるといったものではなく、生物学と向き合う環境について、という方向でです。

SNSだったり弊学の学生の様子だったりを見るに、何となく生物学というものの地位は低く見られているように感じます。なんか、物理と数学こそ真の学問である。生物?あぁ、暗記ね(笑)みたいな。特に何の専門もない一学生が学問に優劣をつけるという傲慢さに顎が外れそうになりますが、そのような意識を持っている方は残念ながら多いのかなと感じております。学部を聞かれ、それに返答すると「え、それって第一志望?(笑)」と返されたというエピソードは弊学科の学生の大半が持ってますし。

そんな中で、真剣に生物と向き合い、その姿勢に感化されあうというコミュニティはかなり尊いものなのかなと思います。一緒に骨格標本作るとか、教科書を輪読するとかってことはその性質の現れなのかなと。チーム毎にどのように現れているのかは違うと思いますし、その片鱗を覗けるという意味でも、チーム間での交流は楽しいですね。このようなコミュニティの一面の価値を再認識するということも、iGEM Japan Communityの今後の発展の一助になってくれるのではないかな、と密かに思っています。

また、昨今では多様化の時代が謳われ、どんなチームを組むにも様々な属性の人を必要としております。一方単一の属性で固められた団体はエコーチェンバーの危険が叫ばれ、あまりいい評価を受けません。そんな中、色々な専門を持つ学生が在籍し、一方で互いに協力し合いプロジェクトを遂行するiGEMというものは中々良い環境なのではないでしょうか。日陰の居心地の良さに甘えているだけかもしれませんが、互いにリスペクトを持ち合うというのは素晴らしいなと日々思っております。Wetだけでもdryだけでもプロジェクトは完走できないという大会設定は上手いなあ、とも。

皆さんにとって、サイエンスといったら何でしょうか。物理や数学でしょうか。それとも生物でしょうか。いいえ。一意に定めるなんてナンセンスです。どんな領域に関心を持っていても互いに尊重しあい、時には手を取り合うことで、これからのサイエンスは発展していくのではないでしょうか。

キリもいいのでここらで締めさせていただきます。趣味の話をしようと意気込んでいたら、最終的にiGEMチームへの愛を語り続けてましたね。でも、噓偽りなくしたためたつもりです。非iGEMerで興味の湧いた方はお近くの(?)iGEMチームを覗いて見てください。 また、私の担当の一つに渉外がありますので、iGEMerが集う機会には基本出席しております。もしよければ話しかけてください。

以上、2日間に渡り駄文をお披露目させていただきました。またいつか。

グッドバイ。